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取扱製品一覧

放射線遮蔽セラミックスRASHIX

放射線を効率的に遮蔽するセラミックス『RASHIX』。
セラミックスは経年劣化を起こさず、高強度で耐薬品性にも優れているため、安心してご利用いただけます。

安全な社会環境を取り戻すRASHIX

長年にわたる耐火れんが製造の技術を結集して、
放射線を効率的に遮へいするセラミックスを開発しました。

放射性物質で汚染された放射性廃棄物の処理、医療施設・原子力関連施設における放射線の遮へいには、高度な技術と素材の安全性が求められます。
RASHIXは、鉛などの重金属を含まない安全な製品です。セラミックスが持っている本来の性質を生かし、密度が高く非常に重いセラミックスとして誕生しました。

経年劣化を起こさず、高強度で耐薬品性にも優れているため、安心してお使いいただけます。
また、α線、β線、γ線を浴びても放射線が残存することなく、再利用が可能で経済性にも優れています。

RASHIXは灰色で波型の厚いセラミックスです。

RASHIXの用途

  • 放射線作業従事者の安全確保
  • 核シェルターの遮へい材
  • 除染廃棄物など放射性廃棄物の保管容器
  • 原子力発電所内の緊急時対策所や作業従事者の避難所として
  • 医療施設におけるX線防御や線形加速器・重粒子線治療設備の放射線遮へい材として

RASHIXの特長

常識を覆す密度

コンクリートや重コンクリートよりもはるかに重い素材で、密度は4.9です。
この高い密度によって放射線を効率的に遮へいします。

有害物質を含まない

鉛等の重金属を含んでいないため、安心して利用できます。

経年変化を起こさない

高温で焼成されたセラミックスですので、経年劣化を起こしません。

自由な形状で製造可能

用途や設計に合わせた形状で製造できます。

高強度

非常に高強度(耐圧200MPa)で、堅固な構造物を構築することが可能です。

量産が可能

RASHIXの原料は、安定して大量に入手することが可能です。

耐薬品性に非常に優れている

酸やアルカリ、塩分に対しても安定した素材です。
希硫酸による耐酸試験の結果、コンクリートや鉄は溶解していますが、RASHIXは変化が見られませんでした。

再利用が可能

α線、β線、γ線を浴びても放射線が残存することはなく、再利用が可能で経済性に優れています。

放射線の基礎知識

放射線には、α線、β線、γ線、X線、中性子線などがあります。このうちα線とβ線は透過力が低く、例えばα線は紙1枚、β線では薄いアルミ箔で遮へいすることができます。γ線とX線はエネルギーの高い電磁波で透過力が高く、普通の物質では完全に遮へいすることは不可能です。鉛などはγ線とX線の遮へい物としてよく知られています。
RASHIXは、γ線やX線を効率的に遮へいすることが可能です。核反応で生じる高速中性子線は水などで減速し、ホウ素などで吸収することができますが、γ線やX線の遮蔽とは原理が異なります。

RASHIXはγ線・X線を遮へいします。

RASHIXの遮へい性能

RASHIXは4.9g/㎤の密度があり、効率的に放射線を遮へいすることができます。
例えば、放射性セシウムCs137から発せられるγ線を、同じ長さ(10cm)のRASHIXとコンクリートで透過率を比較した場合、RASHIXはコンクリートの6分の1に低減することが可能です。
また、RASHIXをコンクリートと同じ透過率にした場合、コンクリートの約半分の厚さとすることができます。構造物の厚さを半減することにより、土地や建物を有効的に利用することができます。

RASHIXはγ線をコンクリートの6分の1に低減します。
※部材の厚さや、線源の種類によって遮へい率は異なりますので、設計時はご相談ください。

遮蔽性能の検証結果

独立行政法人東京都立技術研究センター、岡山理科大学、大阪府立大学において、遮へい性能の検証試験を多方面にわたって行った結果、高い放射線遮へい性能が検証されました。
また、福島県内の除染廃棄物の仮置き場において、RASHIX遮へいボックスで廃棄物からのγ線を遮へいし、放射線量の減少量の測定を行いました。
結果は、遮へい厚さ17cmで98.47%の遮へい率となり、RASHIXの遮へい性能が再確認されました。
遮へい試験は現在も継続して行っており、除染廃棄物やその他の放射性廃棄物を安全に保管し、空間線量を低減する手段として期待されます。

遮へい試験の様子
遮へい試験の様子

除染廃棄物の実証試験の様子
除染廃棄物の実証試験の様子

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RASHIXのお問い合わせは

電話:0869-62-0541
FAX:0869-62-0017

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